乳児湿疹?アトピー?アレルギー?

乳児湿疹って?

  • 生後2週間頃から1歳頃までの乳児期にできる湿疹のことを総称して、乳児湿疹といいます。
  • 新生児ニキビ、あせも、脂漏性湿疹、その他確定診断されていない湿疹が含まれます。

新生児ニキビ

生後2週間ごろからできはじめる、赤みをおびた湿疹で、思春期にできるニキビと似ています。

特に泣いたときや、お風呂あがりなど、赤ちゃんの血流が良くなると目立つので、心配になりますよね。

できる場所:顔がいちばんたくさんできやすいですが、頭、首、胸、背中、足など全身にできます

  対処法:基本は清潔に保つこと。沐浴の時にベビー用石けんを使ってしっかり洗い、石けん分はよ く落としましょう。湿疹が膿をもっている、汁がでるなどひどいときはかかりつけの小児科や皮膚科受診します。

あせも

赤ちゃんはとても汗っかき。特に夏場は汗の出口(汗管)に汗がたまり、赤ちゃんは皮膚も弱いためあせもができやすいです。

できる場所:全身、特に汗がたまりやすい場所(首すじ、ひじ、膝の裏、足の付け根、背中、オムツのあたる場所)

  予防法:部屋の温度調整。赤ちゃんは大人の2倍汗をかきやすいので、大人が「暑い」と感じるときは、赤ちゃんはもっと暑さを感じています。特に夏場は涼しい環境を整え、お風呂だけでなく、1日に何度でも汗を拭いてあげたり、濡れたタオルで体を拭いてあげるのも効果的です。汗をかいたと思ったらこまめに着替えさせてあげるのも良いです。

  対処法:赤みがなく、汁がでないような軽いあせもであれば、予防法と同じようなスキンケアで大丈夫です。赤みがあり、汁が出たり、かゆがる、不機嫌などがある場合はかかりつけの小児科か、皮膚科を受診しましょう

脂漏性湿疹

生後2~3ヶ月まで、ホルモンの影響もあり、皮脂が過剰に分泌されやすく、過剰に分泌されやすい部分で起こりやすいのが脂漏性湿疹です。ベタベタしたかさぶたのようなものが付着し、フケのようになっている、かさかさしている、クリーム状のかさぶたなど、さまざまです。

できる場所:頭皮、おでこ、眉毛のあたり、耳周囲など

  対処法:シャンプーや石けんでよく洗う。石けんの洗い残しは湿疹を悪化させるので、しっかり洗い流す。ゴシゴシこすりすぎたり、かさぶたを無理に取ると炎症が悪化することもあるので、ベビーオイルなどでふやかしてからやさしく取り除きましょう。ただしくスキンケアをしてもなかなか良くならない時や、いったん良くなったと思っても繰り返すときは、かかりつけの小児科や皮膚科受診しましょう

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